「HDDから異様な音がして、Windowsが立ち上がったり立ち上がらなかったりする。」
と言ってパソコンを持って来たお客様がいました。
どうにかWindowsを立ち上げたのですが、やはり動作が鈍いです。ウィルスかな?デフラグさぼってたのかな?などと考えながらパソコンをいじっていると突然、
キィーと、金属を引っかくような、女性の悲鳴のような物凄い音がパソコン内部から響きました。これで原因は判明しました。HDDの寿命が近いのです。
HDDには機械的な寿命があり、衝撃を与えたり使い方や環境によっては一年もしないうちに壊れてしまいます。こうなると、HDDを交換しWindowsを再インストールするしか手はありません。
しかし、このパソコンはHDDからWindowsを再インストールをするタイプで、そのままHDDを交換してしまったらWindowsの再インストールができません。メーカー製のパソコンなので、市販のWindowsXPをインストールしてもハードウェアのドライバがありません。
WindowsのリカバリCDをお客様が作っていれば問題ないのですが、作ったことはないそうです。じゃあ、泥縄式ながら今からリカバリCDを作ろうということになりました。WindowsXPは一度だけリカバリCDを作成できるのです。これが「作ったけど無くした。」なんてことだったら完全にお手上げです。
次、いつOSを立ち上げられるか分からないからと、Windowsをつけっぱなしにしてメディア売り場でCD-Rを選んでいると再びあの音が…。音楽やらデモPCの音やらお客様の声でけっこううるさい中でもよく響きます。
戻って、Windowsを見てみると、マイコンピュータからCドライブとDドライブが消えていました。(Windowsはまだ動いていました。)
お客様は諦めたのか、メディアも買わずに帰っていきました。恐らく、帰ってまたOSを立ち上げようとしてもダメでしょう。
後で聞いた話ですが、完全に壊れる寸前のHDDはデータが消えた責任を問われる恐れもあるため、サポートは敬遠するのだそうです。データ消去の許可を得る前に壊れたりしたら大変です。
HDDからOSを再インストールするパソコンでも、リカバリCDを作ってあれば復旧が可能です。リカバリCDは作っておきましょう。
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